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passion

 一人ひとりの輝きを大切に

 

  
相馬市 ライリッシュ・オカリナ連盟 支部長 只野和子さん 

 オカリナ奏者である只野さんは、オカリナ教室を立ち上げ、「一人ひとりの輝きが大きな輝きに」をモットーに、アンサンブル(合奏音楽)の楽しさ、作音楽器であるオカリナの面白さを伝えている。また、只野さんが育てた先生同士で作られた、オカリナアンサンブル「リンデンバウム」の代表も務め、各地でチャリティーやボランティアとして活動を行っている。そんな只野さんに今回お話を伺った。

只野和子さん

様々なオカリナ達

 本当の音楽とは

 孫のおもりで、フルートやクラリネットを聴かせていた只野さんだったが、孫はそれらの音色に対し反応を示さなかった。そこで、試しにオカリナを吹いてみたところ、その音色にだけは反応してくれたという。それは只野さんの「クラシックでなければ音楽ではない」という概念を打ち砕かれた瞬間だった。人に響くのが本当の音楽だと気付いて以来、オカリナに魅了された只野さんは、名古屋市に本部がある、ライリッシュ・オカリナ連盟に相馬から通い、認定講師となる。現在も「先生になりたい」とういう方々が、只野さんのもとを訪れているという。

 生徒さんあっての今

 只野さんは、震災で生徒さんを亡くしている。様々な思いや悲しみから、当面オカリナの自粛を考えていた只野さんだったが、「とにかく頑張ろう!」「何かやりましょう!」と声を掛け、立ち上がったのが生徒さんだった。当時、音楽はご法度だと思っていたが、生徒さんたちの熱い思いに動かされ、相馬市にあるフローラの会場を借り演奏会を開いた。練習もままならない状態での開催だったが、来場客数は約500人と大盛況に終わり、収益は被災地へ全額寄付したという。只野さんが今もこうして続けられているのは、きっかけを作ってくれた素晴らしい生徒さんたちのおかげだと、大変感謝している。

 オカリナを伝えていきたい

 「生徒さんに輝いてもらいたい」という強い思いのある只野さんは、日々の練習のお披露目の場として、年に1〜2回は発表会を開催している。オカリナは、JAZZやクラシック、J-POPなどと幅広く演奏できるため、若い世代にも馴染んでもらいたい、吹いてもらいたい、と只野さんは語る。
 オカリナと共に「今できること」を楽しむ只野さん。きっとこの先も輝きを失わないだろう。

復興支援 オカリナチャリティーコンサート
〜7年目からの未来に夢をたくして〜

●日 時:4月22日(日) 開場13:00 開演13:30
●会 場:相馬市民会館大ホール
●入場料:一人1,000円 ※当日は200円増
●主 催:オカリナアンサンブル「リンデンバウム」
●チケット取扱先:ショッピングタウンベガ TEL 0244-36-0909
●問い合わせ先:只野 TEL 0244-36-306


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