伊賀良真さん
原町区北新田に建つ大小のハウスの中、等間隔に整地された土耕栽培の苺の苗が小さな花を咲かせていました。親の代から始めた苺農家を受け継いだ二代目の園主が良真さん。取材時はこれから実る苺を狙うハクビシン対策で電気柵を巡らせる作業の途中でしたが、苺作りにかける情熱を熱く語っていただきました。
編:伊賀いちご園の苺は「魔法の苺」と呼ばれているそうなのですがそれはどんな由来が?
いつだったかうちの苺を口にした瞬間にお客さんから飛び出した言葉です。嬉しかったですね。何年も研究を重ねたオリジナルの肥料を使っている事も魔法の秘密になっていると思います。東京まで取り寄せてくれたお客様のお子さんがボウルに入れた苺を夢中になって食べて、最後にちょっと染み出た汁まで持ち上げて飲む画像を送ってくれたり、お客様が美味しそうに食べている様子を見るのは励みになりますね。
編:伊賀さんとご家族だけで8棟のハウスで育てているとか。大変ではないですか。
一番大きいハウスは10アールです。今年から環境制御システムを取り入れていますが、モニターの数値を見て様々な環境の調整は自分でやっています。低減農薬栽培の方法の一つとして天敵昆虫や受粉の為にミツバチも使っています。
編:刺されませんか?
穏やかな性格なので滅多には刺されませんが、たまに長靴に入ったりして刺されます(笑)毎年「昨年より美味しい苺を作る」事を目標にしています。現状に満足せず、常に栽培方法を改良しています。今年は気軽に食べられる売り方も工夫している最中です。年末から春にかけて、沢山の人を美味しい苺で幸せな笑顔にしたいですね。
色付き始めた章姫
ふくはる香