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passion
観た人の気持ちが前を向く絵を描き続けたい
〜画家・ウエノイチローさん〜


   ウエノイチローさん

 仙台市の中心部から作並へ向かう途中の住宅地・栗生。額縁工房の二階がウエノさんのアトリエになっています。初期のキャンバスから今のアクリル板作品まで、賑やかな色彩の作品が並ぶ中でお話を伺いました。

編:絵はどちらで勉強されたのですか。

 絵は独学です。父(上野泰さん)が正統派の洋画家で、生まれた時から絵に囲まれて育ちました。美術学校には行きませんでしたが、美術とは違う仕事をしながらたまに絵を描いていました。転機は父が亡くなった時。「やっぱり画家になりたい」という想いが強くなって一念発起しました。
 当時45歳でしたが、なんでも10年続けてみよう、10年頑張ったら大抵なんとかなるんじゃないかと思ったんです。朝3時に起きて絵を描いて、それから仕事に行く生活を続けていましたが絵はほとんど売れない状態でした。

編:今、メインで描いているテーマに出会ったきっかけは。

 絵画展で訪れた東京で易学の研究者と出会い、人間の運勢に深い関わりを持つ易学を興味を持って学ぶうちに「龍」と「富士山」を描くようになりました。誰もが知っている「富士山」に、人生の頂きを目指す意味を持った「飛龍」が舞う絵は、「見ていると元気になる」と言われ徐々に評判になり、画家としての手応えを掴みかけた、そんな時に東日本大震災が起こりました。
 震災直後の個展に来た老婦人が「殺風景な仮設住宅の部屋に飾りたい」と言って絵を買ってくれたのです。絵を手にして喜んでいる彼女を見て、自分の使命を感じました。以来、画業に専念しています。

編:アクリル板に描く発想はどこから?

 以前はキャンバスに描いていましたが、様々な手法を試行錯誤して辿り着きました。厚手の透明アクリル板に裏から主線を描き、乾いたら更に塗り重ねる工程を繰り返し、最後に表面を描きます。両面に描くことで絵に奥行きを持たせるのです。1点の制作に半月から一ヶ月かかり、この技法で同じ絵柄の作品を生み出すことは出来ません。今、私の絵を持っている方は世界に2,300人居ますが、全て原画で、ほとんどの方に直接手渡しです。家や会社、お店に飾ってもらい、暗いニュースより明るい絵を観て元気に過ごしてもらえたら良いですね。絵を通して沢山の人と繋がり広がっていくのが嬉しい。目標は、1万人の人に絵を届けること。1万人を元気に出来たら素敵だろうなと思って、日々絵筆を握っています。



■定禅寺通りPAギャラリー
仙台市青葉区立町高速ビル2F
10:00〜17:00
https://uenoichiro.com/

■南相馬市で展示販売会&子供向けワークショップ開催!
「運気を上げるパワーアート展」
ワークショップ「富士山を作ってみよう」材料費500円
11月2、3日 11:00〜17:00 11月4日 11:00〜16:00
会場:野馬追通り銘醸館
お問合せ:クオリティアップローズ(株)
TEL 022-797-3379


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