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はしご乗りの伝統を未来へ伝え継いでいく
〜相双若鳶会 会長 西 寛之さん〜

毎年1月4日は相双地域の鳶(とび)職人達が作業中の安全や地域の復興を願い、南相馬市の小高神社ではしご乗りを奉納しています。小高区の相双鳶会館にお邪魔して、はしご乗りと纏(まとい)振りの指導にあたっている西さんにお話を伺いました。

編:昨年まで15年間、はしご乗りの現役だったそうですね。

勤務している建設会社の社長から推薦されて始めました。実は25年前からサーフィンでアマチュアながらスポンサー契約をいただいて活動していましたので、そこを見込まれたようです。

編:サーフィンとはしご乗り、どちらも運動神経とバランス感覚が求められますよね。はしご乗りは15年も続けられると思っていましたか?

いや全く(笑)。最初は気が進まなかったのですが、6年目に関東の研修会に参加した時に、同世代のレベルの高い演技を見て火が点きまして。自分ももっと上手くなりたいと、これまで以上に技の鍛錬に取り組むようになりました。
奉納で使うはしごは6メートル50センチあります。一般家屋の2階の高さです。その上で逆立ちしたり膝や体の一部だけでバランスを取る妙技を披露します。数年前の年末に胸をはしごの先端に思い切り当ててしまい、胸骨を骨折しましたが痛みと戦いながら本番を乗り切りました。

編:下手をすれば怪我だけでは済まなかったでしょう。恐くなったりしませんでしたか。

恐怖感があるからこそ細心の注意を払いますし、演技への集中力に繋がって行きますね。はしご乗り奉納は新年最初の神事ですから、私は10日前から体を絞り、酒も断って臨んでいました。

:乗り子(はしご乗りの演技者)への指導の様子も拝見させて戴きました。指先からつま先、目線、動きまでかなり具体的でしたね。

ひとつひとつの技も大事にしながら「間」など、魅せ方にもこだわって指導しています。寒い中、観に来てくださる方々に喜んでもらえるように、技の全てを後に続く者達へ伝えたいですね。小高のはしご乗り奉納では乗り子5人が日頃の練習の成果を披露しますので是非、観に来てください。

はしご乗り奉納
1月4日(土)8:30〜9:30
相馬妙見小高神社(南相馬市小高区小高古城13)
甘酒の振舞い・投げ餅
ご来場のお子様(小学生まで)先着100名様に福袋進呈
お問合せ先:中里工務店
TEL 0244-44-3543




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