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passion
子供達に伝えたい、夏の海の楽しさ。
〜相馬市 みんなの海の家 代表 獺庭 大輔(おそにわだいすけ)さん〜

獺庭 大輔さんと海の家の皆さん

 相馬市の原釜尾浜海水浴場に設営された「みんなの海の家」が、7月11日にプレオープンを迎え、約40名の市民ボランティアによりゴミ拾いが行われました。一週間後の本格開始前に、代表・獺庭大輔さんにお話を伺いました。

  編:獺庭さんの家は昔から相馬市で通年のご商売と海の家の出店をしているとか。

 父の代から市内で「紀の国屋」というギフトショップを営んでいて、私も小学生の頃から家業と海の家を手伝っていました。学生の頃は家から離れたくて神戸の会社に就職を決めましたが、入社2ヶ月で父が亡くなり、家業を継ぐ事になりました。

編:震災から7年間、海水浴場は遊泳を禁止されて海の家も開店出来ませんでしたね。

 福島の人は免許を取ったら相馬の海に来て遊ぶ、というのが恒例の様になっていました。地元の私達も子供の頃から海で遊ぶのが夏の定番でした。7年も遊泳が禁止されたので「海で遊ぶ楽しさ」を知らずに育った子供がそのまま大人になってしまった世代があるんです。一昨年、8年ぶりに再開した時はもう少し上の世代で、若い夫婦が子供連れで沢山遊びに来てくれました。これから相馬市で育つ子供達は、昔の私達の様に夏は海で遊ぶ事が当たり前になっていくんだと思います。
 ここの海水浴場周辺は海浜公園として整備されている為、BBQが禁止されています。 それにもかかわらずBBQをする人達が砂浜にゴミを放置する問題がありました。 それを何とかしようと、今年から海の家できちんと許可を取って、食材も食べる場所も提供し、ゴミも処理する方向で予約制での「手ぶらでBBQ」を始めました。開店期間中はBBQの他にも予約なしで地元の海産物を使ったメニューが楽しめます。

編:今年は全国各地のイベントが新型コロナウイルスの大きな影響を受けましたね。

 昨年に引き続き今年も開催を予定していた「そうま浜まつり」も中止になりました。海開き自体がどうなるのか不安でしたね。6月に海開きが決定し、開店準備とコロナ対策を徹底した上でプレオープンまで漕ぎつけました。今年の夏を少しでも楽しく過ごしてもらう為に、企画運営の「広栄土木」、飲食ブースを居酒屋の「ぴんぽんぱんぽん」と「天ぷらやまき」、「Bar Ace」、魚仲買人の「飯塚商店」、設備は「草野管材」と私の店で「みんなの海の家」というオール相馬チームが協力しあって皆さんのお越しをお待ちします。8月には福島市や川内村からゲスト出店の日も予定しているので、そちらも楽しみにして来てください。



相馬市「みんなの海の家」
8月16日(日)まで開催中
10:00〜16:00
会場:相馬市原釜尾浜海水浴場
Food&Drinkが気軽にご利用できます♪

■ゲスト出店
8月2日(日)
人気の本格カレー店「CurryDiningBar笑夢」
8月9日(日)10日(月)
地元の特産品を使ったそば粉ワッフル「KokageKitchen」

■主催・お問合せ 原釜尾浜海水浴場対策協議会
TEL 090-5211-7761(担当:黒田)


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