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浜の駅 来て見て食べて 楽しんで
〜浜の駅松川浦 店長 常世田隆さん〜

常世田隆さん

 相馬市尾浜の松川浦大橋にほど近い場所に10月25日、「相馬復興市民市場・浜の駅 松川浦」がグランドオープンしました。相馬市・地元商工会議所・市内企業・漁業者などの出資で設立された「相馬市民市場株式会社」で運営。津波で大きな被害を受けた沿岸部の復興拠点として、浜の賑わいを取り戻し、相馬の魅力を発信する「浜の駅松川浦」の店長を務める常世田さんに話を伺いました。

編:以前は南相馬市小高区の「東町エンガワ商店」のマネージャーもなさっていましたね。

 千葉県生まれ東京在住でしたが震災後、同僚と共に東北ヘボランティア活動に通ううちに福島県の現状に興味を持ち、相双地域の人の話を聞くツアーに参加した時に小高ワーカーズベースの和田さんと出会いました。当時和田さんは市と共同で運営する商店を計画、マネージャーを公募。そこに応募して採用され、2015年に30年近く勤めた大手外資系企業を早期退職。単身で南相馬市の仮設住宅へ移住しました。開店直後は避難解除前の除染作業員や準備宿泊の方達、解除後は地域住民の方と小高産業技術高校の生徒さん達に親しまれていましたが、2018年12月に沢山の方達に惜しまれつつ閉店しました。仮設住宅を出て相馬市内にアパートを借り、戻らない覚悟を決めて東京の自宅を手放しました。

編:そうまでして相双地域の為に頑張れるのは何故ですか。

 福島の人、物、味に惚れ込み、東京で暮らしていたらわからない福島の「今」を広く伝えて行く為に、人に会い話を聞きたいと思ったからです。ヨソモノの視点と5年間住んで県内あちこちを見て来た視点を活かし、福島の魅力を最大限に引き出す活動を始めました。YouTubeでの動画配信もその活動の一環です。

編:今回の「浜の駅松川浦」店長に就任したのは、相馬の漁師さん達からの熱烈な推薦があったと聞いています。

 相馬市で地元の人と飲食を共にする事が多くなっていた中で、漁師さん達に出会い、「どこよりもそうまがやるべきじゃないか」という熱い気持ちで海産物や農産物をPRする姿に心打たれ、彼らが5年間発信してきた「そうま食べる通信」の目指す「生産者」と「消費者」をつなぐ活動にも参加して来ました。「浜の駅松川浦」はその活動を進化させた実店舗版ともいえます。相馬の海で水揚げされた新鮮な魚介類や地元の農産物や加工品、お土産など「そうまのうまいもん」を沢山のお客様に楽しんで貰いたいと思っています。

■浜の駅 松川浦
相馬市尾浜字追川196 TEL 0244-32-1585
[営業時間]売場/9時〜18時 食堂/11時〜15時
休館日/1月1日・2日
■常世田さん配信のYouTube「ふくしまNOW」
https://www.youtube.com/channel/UCD3pxc3KrPFKyddT_Tn0NlA



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