6月21日、道の駅なみえにて今年発足した女子サッカーチーム「福島ウィーアー」のふれあい&応援イベントが開催され、ストラックアウトなどのゲームや、選手が子ども達の質問に答える交流ステージも盛上がりました。チームを運営するREADY SOCIAL株式会社の代表、佐藤夏美さんにお話を伺いました。
「スポーツを基盤とした地域へ貢献できるチーム運営」が私たちのミッションです。浪江町を拠点として活動し、双葉郡の皆様に応援していただけるチームを目指して昨年からスカウトを始め、なでしこリーグ1、2部経験者を中心にメンバーが揃いました。今年の3月に始動、4月から福島県女子サッカー2部に参戦しました。対ビバーチェ会津戦で初陣を飾り、続くFLOR会津LFCにも快勝!
最短で3年でアマチュア最高峰のなでしこリーグ入りを目指しています。現在の登録チームメンバーは20名で、選手とスタッフ11名が浪江町に移住しています。選手たちは普段、チームに賛同する双葉郡内の企業や地域おこし協力隊として働き、その他にも遠征先で双葉郡の特産物のPRを行ったり、地域のイベントにも積極的に参加しています。現在のメンバー構成は他県出身者のみですが、再来年は双葉郡内でアカデミーの開設も予定していますし、将来的には福島県や双葉郡出身の選手もたくさん加入してくれたら最高ですね。
私は福島県桑折町の生まれで、サッカーは高校から始めて大学まで選手として出場、現在でも趣味として続けています。ずっとサッカーと関わって感じてきたのは引退後の事。選手のうち監督やコーチ、解説者になれるのは、ほんのわずか。試合に出られるのは長くて三〇代後半で、その後の人生の方が長いのです。女子サッカー選手のほとんどは現役でも高待遇とは言い難く、将来の選択肢として選びにくい現実があります。サッカーをプレイするのが好きな女子が思い切り試合に打ち込めて、生活や将来の事も大切にできるようにしたかったのと、震災後に会社として双葉郡への移住支援に関わってきて、スポーツを通じて地域を活性化したいという想いもあり、女子サッカーチームを立ち上げました。試合や練習と並行して多様な企業で働く事はスキルやキャリアを積むのも将来に役立ちますし、試合も仕事も一生懸命な選手の姿を見た勤務先の方から応援の声もいただき、励みになっています。
設立から3ヶ月経ち、順調に勝ち星を重ねて試合会場で応援してくれる方々も増えてきました。いつかは日本一地元から愛されるチームになって観客席をいっぱいにする事を夢見ています。