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城跡に 咲き誇る花 春のよろこび

〜新地町チューリップ祭り・新地城跡会(しんちじょうしかい)〜


昨年4月、新地町谷地小屋舘前のチューリップ祭りを訪れました。新地城跡の本丸へ続く細い道路を車でゆっくり登った先に様々な色と形のチューリップが咲く畑が拡がり、満開の桜に縁取られていました。畑で好みの花を見つけたら球根ごと掘ってもらい、買うこともできました。「城跡とチューリップ」という組み合わせに魅かれ、花畑を毎年手入れしている新地城跡会の事務局を務める加藤春男さんにお話を伺いました。

新地城は室町時代(戦国時代)の1564(永禄7)年に黒木能登守清定を初代城主とし、その後相馬氏が治め、伊達藩との境として攻防の舞台となった山城です。1589(天正17)年、伊達政宗らに攻められ落城後は伊達藩の所領となりました。1600(慶長5)年に伊達氏が引き揚げ、1630(寛永7)年廃城になったと言われています。相馬氏が念入りに普請した城で、季節を問わず全国からお城好きが足を運んでいます。  今から32年前の1994(平成6)年、「歴史的にも由緒ある城跡を荒れたままにしておくには惜しい。城跡の見学者も多く訪れているし、地域の公園としても活用したい」と、片平昭八さんを代表として松塚貢さん、泉田豊治さん、私(加藤)の4名で新地城跡保存発起人会が結成され、後に新地城跡会となりました。

 結成当初は城跡本丸や入口の刈り払いなどの活動をしていました。舘前地区長の大堀二郎さんがチューリップの球根を買ってきて、本丸北側に畑を作って植えたところ、とても綺麗だったので城跡の活用と地域の活性化にもなるとして、1999(平成11)年から球根5千個を育てて「チューリップ祭り」を始めました。翌年からは県の地域作りサポート事業としての補助も受け、一万本に増やし、見応えのある花畑に。新地町からの協力もあり、年を追う毎に球根の数が増え、花畑の面積も広がって行きました。現在では3万個40種類のチューリップと、桜その他の花々を植え、新地町の春の風物詩として毎年たくさんの方々に楽しんでいただいています。今年は28回目の開催です。震災やコロナ禍等、何度か存続の危機はありましたが、地域の婦人会、老人会、右近清水の桜を守る会他、県内外からのボランティアの方々に助けていただいて続けています。


※新地町チューリップ祭り情報:P3参照


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