

今月開催する相馬野馬追を前に、相馬野馬追執行委員会の公式SNS、X(エックス・旧ツイッター)が盛り上がっています。2020年6月の運用開始から6年弱でフォロワーが7万人に届く勢いを見せている人気アカウントの担当者、いわゆる「中の人」にお話を伺いました。
出身は東京都です。杉並区役所でシステムエンジニアとして勤めていました。2014年から災害派遣として南相馬市に入った当初から大の馬好きを周りに話していたら御行列の引役や騎馬武者として参加する機会をいただき、相馬野馬追に魅了されました。一度杉並区に戻りましたが、2019年に希望が叶い再び南相馬へ。市役所の方が私の野馬追好きを覚えていて、野馬追の事務局がある「観光交流課」に配属され「楽しむ側」ではなく今度は主催者側の立場になりました。翌年の2020年に感染症が蔓延し、御行列と甲冑競馬、神旗争奪戦が中止に。感染症の終息が見えない中、馬主への支援としてクラウドファンディングを立ち上げました。SNSを始めたのはその告知の為でしたが、大きな反響があった事から野馬追のPR展開の可能性を感じて運用を継続。元々SNSは得意ではありませんでしたが、「自分ならどんな人をフォローしたいか」を意識して投稿を続けていくうちにフォロワーが増えていきました。
普段は一見野馬追とは無関係に思える刀剣乱舞やウマ娘などの「侍」「馬」関係の話題に絡んで行ったり、チャグチャグ馬コなど日本各他の馬事文化アカウントとも交流しあい、コミュニケーションを通してフォロワーを増やす事よりもファンの裾野を拡げる事を大事にしています。その上で、野馬追当日に向けて徐々に準備の様子やお祭りに参加する際のお役立ち情報を増やし、最終的に多くの方に公式発表が届く事を目標にしています。3月に実装されたXの英語翻訳機能を試した際にはアメリカへの情報発信が過去最高の4万回の「いいね」をいただき、世界中で250万回表示されて海外への大きなアピールになりました。幾つかの企業とのコラボも経験しましたが、今年は相馬野馬追としておそらく初めて、野馬追当日に公式のコラボ企画を実施する予定です。SNSを始めた頃から裏テーマとして「日本一声をかけやすい伝統行事公式アカウント」を目指していて、何か分からないことや疑問に思ったことがあれば#教えて野馬追2026 のタグを付けて気軽にリプライで聞いてもらうと、できる範囲でお答えしています。初めて相馬野馬追を観に来られる方が「人と馬の距離が近い地域」を感じ、「この行事にはこんな意味があるんだ」等、少しでも知って頂いてから参加すると、より素敵な体験になるのではと考えています。